簡易土壌診断キット「みどりくん」を使ってホウレンソウとヒロシマナとタカナの硝酸濃度を測定してみました。
手順1) 葉柄から搾什液を採取します。
手順2) シリンジで0.5
CC 採取します。
手順3) 50
CC の精製水と混ぜます。
手順4) 試験紙を液に浸し、色を比べます。
ほうれん草の測定結果です。
3列数値が並んでいますが、一番上の数値は土壌を測定した時の硝酸態窒素の量です。
一番下の数値が植物体中の硝酸濃度を表します。(NO
3-N とは硝酸態窒素、 NO
3とは
硝酸イオン)
左端しに試験紙を置いています。色を比べると30mg/Lになりました。
この測定値を100倍したものが搾什液中の硝酸濃度になります。
つまり、ほうれん草のNO
3(硝酸イオン)濃度は3000mg/L となりました。
ヒロシマ菜も同じ色と判定し、NO
3(硝酸イオン)濃度は3000mg/L となりました。
タカナは15mg/Lだったので、NO
3(硝酸イオン)濃度は1500mg/L となりました。
これらの硝酸イオン濃度は健康上許容範囲内なのでしょうか。
まだ日本では最大含有量基準は策定されていません。
EUでは、ほうれんそう及びレタスの硝酸イオン濃度が特に高いことから、
ほうれんそう及びレタスについて硝酸イオンの最大含有量基準を定めています。
EUにおける硝酸塩の基準値
この表の数値の単位が mg/kg となっています。私が測定した数値の単位は mg/L です。
被測定物は水溶物なので mg/kg と mg/L は同じことになります。尚、PPMも同じ単位になります。
ホウレン草については、12月に収穫しているので、ぎりぎり基準内であることが分かります。
ヒロシマ菜は基準値がないので分かりません。
タカナも基準値はないですが、測定した値は1500mg/Lですから基準内だと思われます。
EUの基準では、安心して食べても良いという結果になりました。
次に日本での取り組みはというと。
野菜中の硝酸塩濃度を低減するための日本の取り組み
低硝酸塩野菜を求める消費者のニーズにいち早く対応するため、農林水産省では、平成14〜16年度にかけて、野菜中の硝酸塩等についての研究を行ってきました。
また、その成果として「RQフレックスを用いた野菜中の硝酸測定の簡易マニュアル」が策定されたほか、野菜中の硝酸塩濃度を下げることのできる様々な栽培技術の効果が確認されました。
ということで日本では今研究がなされている段階のようです。
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